今日のこの瞬間は"Yes"です(新しい仕組みやビジネスモデルが登場したら、そちらの方が良くなるかも知れません)
ただし、"クラウド"とは名ばかりの使い方はお勧めしません
クラウドのメリットについて解説が沢山ありますが、ビジネスの設計という観点からいくつか列挙します
・資産ではなく経費となる
サブスクモデルであれば初期投資が不要、利用量に見合ったコストを"費用"として計上できる
キャッシュフローが楽になる
・解約、変更が容易
他に良いサービスがみつかれば、いつでもそちらに乗り換えられる
もしくは違うサービスも使うことができる
・立上げが早い
システム構築、特に設計に時間をかけずに済む("作る"ではなく"使う")
できているものをベースに仕様を考えることができる
同じくデメリット(注意事項)としては次のようなものがあります
・かゆいところに手が届かないことがある
帯に短し襷に長し、もどかしく思えることもある
慣れてくれば工夫したり代替手段を考えたりできる
・気を抜くと思わぬ出費になる
試しに使ってみたものを放置したり、前提となるサービスが自動で付随したりしてチリツモになる
説明ドキュメントが難解でまずはやってみたらすごい課金になった
・サービスのEOL(End of Life)
サポート終了のメールを見逃して、直前で慌てて対応したり、旧サービスの延長を依頼したことも
提供ベンダーのEOLでクラウドプロバイダのサポートフィーが改訂された事例もあり
どこのクラウドが良いか、という議論は初期段階では避けるべきだと思っています
クラウドってアマ〇〇だっけ?
いやいや、やはりマイクロ◇◇◇でしょう
などとプロバイダーを決めつけるのはあまりお勧めしません
プロバイダーを選択する前にどのサービスを使いたいかを検討し、必要だったら複数のプロバイダーのサービスを使うのもオプションに考えます
とはいえ、各社のサービス品揃えが豊富で、かつ解説の仕方がばらばらなので、それほど簡単に欲しいサービスを選び出すことができません
そんな時に有効なのは、そのクラウドがどんな生い立ちであるかを知って、そこから自分の目的に適しているかを推測することではないかと考えています
[例]
IBM cloudはワトソン研究所が論理的にサービスはこうあるべきを考えて作ったので、アーキテクチャとしてはかなり洗練されているのではないか?
AzureはWindowsやOfficeとの相性がとても良いに違いない
AWSはもともとデータセンターの余力を販売するところから始まったので、データセンターの知識がいるに違いない
GCPはGoogleのサービスが出発点なので、Googleが提供するサービスが次々に投入されてくるのではないか
画面/動画が主体のサービスを立ち上げるならそれを目的として立ち上げたクラウドサービスがあるに違いない
そしてそれはPHPの開発環境も装備されているはずだ
などなど